神田四季報

個別の銘柄・株価分析。バリュー投資の教えのまとめ。

ピーター・リンチ株で勝つ方法の感想

読み終わりましたが、成長株の見つけ方や投資するうえで参考になる個所が多く、言葉遣いや説明が分かりやすいです。特にカテゴリー分類については、ポートフォリオ設計をする上で重要だと思うので、ちゃんと取り入れたいと思います。

 

- ピーター・リンチ氏について

1944年生まれ

フィデリティ社にて投資信託マゼランファンドを77年より運用し資産を2000万ドルから140億ドルに育てる。運用成績もトップクラスを維持し全米NO1のファンドマネージャーと言われることも。

 

- この本の主な内容

証券会社の推奨銘柄、アナリストの予想などは、あてにならないことが多いから、自分の身近な情報や自分の経験や環境を生かした株式投資をしたほうがいい。自分で企業について調べて株を買えば、株価が変動しても不安にならない。

 

個人投資家の優位性は、ファンドマネージャーやアナリストが知る前にあなたは、近所で新しくオープンしたお店が繁盛していることや、お店でヒットしている商品を見かけることもできる。

 

明日の株価は誰にも分からないが、株価は利益と紐づいているので、長期保有を推奨。

 

- 参考・戒めになった個所※矢印がコメント

株が賢明かつ適切な投資手段になるのは、実は最もそうは思われていない時期、と言うことになる。

⇒株は危険だ!という状況まで待ったほうが割安株が出やすい。

 

家を買うとなると、ほとんどの人は地下室から屋根裏まで実際に見て、的確な質問をして調査するし、子供の時から、両親が、学校は近いか、下水は、税金は、などとチェックしている姿を見てもいる。「その区域で一番高額な物件は買うな」と言うようなことも知っている。

⇒不思議なもので、どんなに頭が良い人でも、なぜか投資ではなく投機をする。

 

毎日の生活に支障のない余裕資金の範囲で株式投資をすべきだ

⇒同感です。冷静な判断ができない。日々一喜一憂してしまい、短期売買を繰り返すことが多くなってしまいそう。

 

株で金儲けをするのに株式市場全体の予測をすべきではない。会社にするのであって株価に投資するのではない

⇒株式全体があがるのは誰にも分からないけど、個別の会社の実績があがりそうなのかは予測ができる。

 

会社の規模は株価の動きに大いに影響する。コカ・コーラに投資した資金が2年間で4倍になるとは思えない。

⇒会社の規模が既に大きい場合、売上・利益が急に2倍になったりはしない。だから株価も2倍にはならない可能性が高い。

 

第一歩として株がどのカテゴリーに属するかを調べるべきだ。これで少なくともどういうストーリーになるかが分かる。次にそのストーリーの結末を知るべく、細部を詰めていくのである。

⇒この考えは取り入れたいです。

 

基本のビジネスがよく分かっていれば、その会社を理解するのもずいぶん楽である。だから、私は通信衛星ではなくストッキングに、光ファイバーではなくモテル・チェーンに投資するのである。

私は玩具会社よりは、医薬品、ソフトドリンク、剃刀、たばこのような会社に投資する。

⇒理解できない株を買わない。不景気でも必要とされる商材を販売している会社は業績が強い。

 

高収益会社はしばしば配当を上げる代わりに馬鹿げた買収を行って、お金の無駄遣いをする。多角化ならぬ多悪化を行う会社の犯す過ちは、高すぎる買収価格、全く知らない分野の会社の買収である。

⇒野菜の通販会社とかを買っているドコモのことかな??

 

下請け会社には用心。製品の25%~50%を単一の顧客に売っている会社はリスクがある。

⇒保有しているタムロンが当てはまるので、取引上位2社の動向には注意したいと思います。

 

株価と収益を並べたチャートを見れば、収益の重要性は一目瞭然である。チャートブックをぱらぱらとめくってみれば、どのチャートでも株価と収益のラインが並行しているのが分かるだろう。

⇒改めてインプット。長期視点が大事です。

 

株を実際に買う前には、その会社の魅力、成長性、弱点などを、もう一度2分間だけ自問自答してみると良い。子供にも理解してもらえるまでに理解がこなれていれば、その会社の株に対する投資準備は万全と言えるだろう。

⇒人にわかりやすい説明ができるぐらい、その会社を理解することが重要。

 

配当を考慮した利益の成長率の、やや複雑な算出法もある。まず成長率を算出し、それに配当利回りを足し、それをPERで割ればいい。

一般的に、PERが成長率の半分だときわめて魅力的だし、PERが成長率の2倍なら非常に危ない

例:成長率12%、配当利回り3%、PER10倍

(12+3)÷10=1.5

 

 

成長率に関していま一つを付け加えると、すべてが同じだとすれば、たとえば20%の成長率でPER20倍の会社と、10%の成長率でPER10倍の会社なら、前者を買う方がいい。

※1株1ドルだった場合、前者は10年後に6.19ドル後者は2.59ドル

⇒今後の成長率の予想が最もポイントかつ難しいです。

 

保有する株を分類することで、その株に何が期待できるのかが、よりよく認識できる。

⇒カテゴリー分類の参考。

 

ピーターリンチ氏を尊敬する人のサイトです。

私のサイトよりもカテゴリー分類の要点がまとまっているので、紹介します。

http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/1613/lynch/top.html