神田四季報

個別の銘柄・株価分析。バリュー投資の教えのまとめ。

デリカフーズを買った理由【3392】

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初耳の人も多いと思いますが、東証2部のデリカフーズを買いました。以下は会社の概要や成長性を記載していますが、文章が長くなってしまいました。それぐらい業務内容が好きだなーと思った会社ですし、将来性に期待しています。

業務用の八百屋 デリカフーズ

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昭和54年10月6日に創設されて以来、着々と全国に工場や拠点を拡張している。東証2部の会社です。この会社の業務内容は、野菜の卸売(ホール野菜)、お客様のニーズに合わせて野菜をカット(カット野菜)して販売することです。

主な顧客としてはモスバーガー、ケンタッキー・フライド・チキン、SUBWAY、デニーズ、ロイヤルホスト、すかいらーく、和民、庄屋、サークルKサンクス、セブンイレブン、オリジン弁当

※ヤフーの企業情報
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=3392

※フィスコ企業調査レポート
http://www.delica.co.jp/data/20121207.pdf

売上推移と構成

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外食産業の影響をうけます。また新工場を立ち上げて稼働が良くなると売上が上昇します。

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ネガティブな点ですが、ホール野菜の販売比率が高いので、野菜の値段が業績に影響を与えます。外食産業の依存度が高いので、景気にも左右されます。
※第10期 中間事業報告書より

  • 外食産業で使われやすい野菜

ロイヤルホストがもっとも多くの量を使う野菜はレタス、トマト、きゅうりである。なかでもレタスの使用量は多く、年間370トンほど使う。

引用元:
http://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/senmon/0612/senmon1.html

デリカフーズの強み(効率的)

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街の八百屋よりきめ細やかに各店舗ごとの対応をして、農家との直接契約により約60%を仕入れることで、チェーン店よりも野菜の調達力があり、運送効率、安全性を追求しています

分かりやすく説明すると、チェーン店の場合、モスバーガーやケンタッキーなど全国にチェーン店がありますが、自社のお店のためだけに野菜を調達して、トラックを出して運搬するより、デリカフーズに頼んだ方が必要な時に必要な分を届けてくれるので、効率的です。

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また、野菜のプロフェッショナルとして、野菜を使ったメニューの提案、研究や安全性にも力を入れていれており、取引先から信頼を置かれる理由の1つだと思います。

研究発表の例など

セミナー形式で研究成果の発表やメニューの提案
http://www.delica.co.jp/blog/?page_id=2384

  • 野菜の機能性(抗酸化力等)に関する研究について

http://www.alic.go.jp/content/000063640.pdf

  • 日経IRフェアレポート「デリカフーズ株式会社」 野菜の力を見える化した青果物流企業のココがすごい

http://kigyomana.com/nikkeiirfair_delicafoods/

  • 平成 22 年度第 2 回 加工・業務用野菜 産地と実需者との交流会 in 名古屋

http://www.alic.go.jp/content/000069482.pdf

デリカフーズの成長性

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国内拠点の状況を見ても増やせる場所は全国に充分あります。また、効率的に拠点を増やし続けることができると、○○のエリアは○○が不作など何かあった時にカバーができるので、今後の拠点数増加はリスクヘッジにもつながってくると思います。

海外進出も視野にいれていますが、収益に貢献するのは相当先だと思います。現在、海外に行くと安心で安全な生野菜が食べれないことが多いのですが、これは大きな理由は2つあります。

①不衛生な水だと野菜を洗っても生では食べれない。
②野菜作り自体が未熟
農薬の使用量が多かったり、逆に寄生虫がついていたり。

インドネシアだと日本が積極的に水道整備や農業支援などを行っていますが、多くの人たちが生野菜を食べれる日はまだまだ先は長いと思います。ただ、中国にしてもブラジルでも、どこの国も野菜を使った料理はするので、カット野菜の需要であったり、野菜の成分分析によって消費者へ安心を提供するなど付加価値を付けたサービス提供にはニーズがあると思っています。

デリカフーズの株を買った理由

理由①決算発表が5月。決算がよさそう。割安感。

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  • 注意 平成25年2月15日に2分割しています。

時間が足りないので、数字については別に詳細を記載します。デリカフーズが割安になった理由は第3Qで実績が少し足踏みをしたからです。

具体的には利益率が落ちたのですが、理由はレタスやキャベツなど外食産業で使われやすい葉物系の野菜が天候不順で高騰したからです。しかし、第4Qの1月から3月に関しては卸売市場の価格推移を見ると前年と比較すると1月こそ高かったものの、3月には前年より70%台の値段となっていたので、3Qまでの実績推移を見て計画数値の達成・上昇も期待できると思って買いました。

予想PER7.96

東京に新工場。完成が平成25年7月で更なる増収、増益も期待。

東京都足立区六町に新工場を建設することを決議いたしました。(建設予定地は現在の東京F
Sセンターの隣地)

平成25年1月15日発表
当社連結子会社 新工場建設に関するお知らせ
http://www.delica.co.jp/data/20130115.pdf

2013年02月12日発表
デリカフーズの平成25年3月期 第3四半期決算短信[PDF]
http://www.delica.co.jp/data/20130212.pdf

平成25年2月15日発表
株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
http://www.delica.co.jp/data/20130215.pdf

理由②成長性 サラダの消費量が継続的に増える見込み

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※長期的な視点です。
日本でもマラソンブーム、米国でも運動測量系のNike+ FuelBandが爆発的ヒットするなど、アメリカを見ても先進国を中心に21世紀は健康志向の人が増えていると思います。日本でも周りを見渡すとマラソンブーム、自転車通勤者の増加など着々と健康志向が根付いてきている状況で、健康の事を考えると運動だけではなく、食生活にも目が向くようになり、必然的にカロリーや栄養バランス、食べるものについて深く考える人が増えていくと思っています。

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※アメリカの1人当たりの野菜消費量

顕著なのは、コンビニの総菜コーナーを見ると昔と比べると野菜が少しづつ充実してきていると思います。また、果物についても伸びる余地があると思います。

  • 平成25年

野菜の消費をめぐる状況について 農水省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/y_h29_mitosi/pdf/yasai_shohi_jyokyo.pdf

  • Nike+fuelbandと凄さについては下記をご覧ください。

http://matome.naver.jp/odai/2133147607034786501