神田四季報

個別の銘柄・株価分析。バリュー投資の教えのまとめ。

ケンコーマヨネーズを売却

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来季は今期より利益が下回るかも

長期保有したい銘柄だったのですが、私が考えるよりも懸念材料が業績に影響を与えそうなので、プラス・マイナス0で売却しました。売却の理由ですが来季は、マヨネーズを作るうえで最重要な原料の1つの油など原材料が高騰していて、通期の利益が今期を下回りそうだと思ったからです。

今の地合いなら、ホールドしていても極端な下げが無いかもしれ無いと思いましたが、第3四半期まで決算に向けて順調に数字を積み上げている今の時点で大幅に上昇していないことを考えると、逆に大きく上がるのも難しいと思っています。

そして、今回の決算における来季の通期予想や第1四半期の結果、また日清オイリオなどによる業務用油の値上げ発表などのタイミングで、株価が下がる可能性が高いのも大きな理由です。

2013年3月に業務用油の値上げ幅が拡大

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過去の利益推移を見ると、油の価格は多大な影響を与えてケンコーマヨネーズも商品の整理と経費削減を行いました。第1四半期には影響が出ると思いますが、ケンコーマヨネーズの利益に対して、どの程度の影響を与えるのかが、全然見えていないです。

  • 業務用油の値上げのニュース

日清の値上げは、昨年10月以来となる。昨年10月は家庭用が1キロ10円以上、業務用が1缶200円以上だったので、今回の値上げ幅は前回の2-3倍となる。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130304/bsc1303041734008-n1.htm

  • キューピー 下方修正

鳥卵相場の上昇や天候不順による野菜の生育不良、軽油価格の上昇などの影響を付けるとともに、パッケージサラダの広告宣伝強化などによる費用の増加で、営業利益は39億2百万円と前年同期に比べ10億66百万円(△21.5%)の減益となりました。

第1四半期報告書(2013/11)
http://www.kewpie.co.jp/company/ir/pdf/yuuka/2013_01.pdf

来季中に再度の油の値上げの可能性も

日清オイリオの四半期報告を見ると油精製のための大豆相場や円安が業績に多大な影響を与えています。彼らも体質改善などを行うでしょうが、円安は継続するでしょうから値上げのリスクは高い状況です。

第141期(平成24年4月1日?平成24年12月31日)第3四半期報告書
※全体で売上は前年同期比1.1%減少だったが、営業利益は前年同期比で17.4%減

油脂・油糧事業
油脂・油糧事業につきましては、引き続き厳しい環境となっております。刻目相場は、世界的な食糧需要の増加や何べ・米国の大豆減産懸念などを背景に高騰し、9月につけた大豆相場史上最高値の水準からは下落したものの、当四半期累計期間を通して高値圏で推移しました。

一方、為替につきましては、年末にかけて急激に円安が進みましたが、当四半期累計期間は総じて円高の水準で推移しました。このように、為替は円高で推移したものの、原料高騰の影響が大きかったことから、大豆・菜種などの原料価格は、前年同期に比べ上昇しました。

http://cdplus.jp/company/download/240731/16752.pdf

長期的には見込みのある会社

ケンコーマヨネーズ自体は保有したい銘柄なので、大幅に下げが入った段階で、再度の入り直しができればと思っています。

特に期待しているのがサラダカフェです。RF1のような野菜を中心とした惣菜販売に力を入れだしていて、食べログの評価点を見ても好評なようです。30店舗までは取り急ぎ2014年までに増やすようですが、順調に利益が出ているようであれば出店を加速させて大化けする可能性も秘めているので、楽しみなポイントです。