NTT(日本電信電話)9432の株価予想・分析
現在200株保有してるのですが、長期保有したいと思います。
その理由は3つ
①業績の安定と売上向上への期待
通信事業は事業収入が安定していて、急激な業績低迷の可能性が低い。
NTTグループの売上の大半を占めているのは、NTTドコモですが今後は巻き返すと思います。
ドコモの加入者流出のニュースが流れていますが、私はiPhoneの低迷によって、ドコモの売上と利益の維持または向上出来ると思っています。通信サービスの根本は料金と品質で、ドコモは料金が高く訳でなく、通信品質も優れている。
また、3兆円の余剰資金により今後も十分な設備投資が可能だと思っています。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130213-00037140-biz_jbp_j-nb
※ジョブス不在のAPPLEは、普通の大企業になっていくと思っています。いつまでも創造的・革新的な商品を出し続けて、APPLEブランドを維持するのは難しいと思っています。
※スマートフォンの成長鈍化も顧客が流出しづらくなる1つの要素
②利益率の向上
・通信(東西とドコモ)はIT化・業務の見直しによって、継続的にコスト削減が可能で、利益率が向上できる。
⇒会社目標でも2015年3月期までに4000億円圧縮
2012年の経常利益が1.2兆円
・2011年から継続的な有利子負債の圧縮
2011年4.6兆円
2012年4.3兆円
2013年4.0兆円
③自社株買いや配当利回りによる価値の上昇
過去5年で7000億円の自社株買い。配当利回りが3%程度。
・10年後に実質的な価値が取得価格の189%を期待しています。
■以下は、NTTという会社について、IRなどを読んだまとめと感想です。
- 会社について
NTT東西、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTデータなどNTTグループの持ち株会社。政府が3分の1以上の株式を保有しています。
- 業績や株価
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9432.T
- 売上・利益の構成
利益共の7割近くをNTTドコモが稼ぎ出しています。
あとは、NTT東西とNTTCOM、NTTデータが少しずつ。
- 長期的な成長戦略
※IRを読んで自己解釈を加えています。
・M&Aを加速して、IT系のグローバル企業を目指す
・クラウドサービスの拡充
・固定と移動の通信業において、経費を2015年3月期までに4000億円圧縮する。
・有利子負債を4.0兆円へ圧縮
★ NTTドコモ
NTTの中で売上、利益ともにシェア率が高いのでチェック。
- 足元の業績
増収減益
携帯電話契約件数は流出中で販促費がかさむ。しかし、高速通信のXIの加入者は増えて、パケット収入が増えていて、音声通信をカバー。
NTTドコモが30日発表した2012年4~12月期連結決算は、スマートフォンの販売増と、それに伴うデータ通信料収入の増加で売上高が前年同期比6・2%増の3兆3707億円となった。純利益は5・5%増の4164億円。
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013013001001680.html
IRを見た所感です。
・2015年に新事業領域で1兆円を目指す。
⇒関係性が薄いので、無駄な多角化。ネガティブな内容だと思います。それだったら、囲い込みの為にコンテンツホルダーを買収するとかしたほうが良いのでは?
ファッションサイトのマガシーク、オイシックスなどECサイトの買収を進めていて、今後も継続すると思われます。
売上1兆円を達成できるかもしれませんが、NTTドコモ自体にECサイトの運営ノウハウがあるわけではない事や携帯のポータルサイトとのシナジーが少ないので、買収効果による実入り(利益)は少ないと思っています。
■最後に
NTTの長期的な展望は、M&Aを加速させて世界的なクラウド企業を目指す。その中心はITコンサル・ソリューションを軸に置くNTTデータのようなので、データのIRも読みましたが、グローバルの売上は上昇していました。
しかし、特段グローバルが利益に貢献しているわけでもないので、特筆すべきところは無かったです。これからの成長に期待したいですし、意味のあるM&Aに期待したいと思います。