神田四季報

個別の銘柄・株価分析。バリュー投資の教えのまとめ。

2432 DENA(ディー・エヌ・エー)の株価予想

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コンプガチャ問題やIR情報の一時非公開、パズドラの台頭で、完全に市場から見放されている感がありますが、成長性・割安と判断してDENAを購入しています。下落相場ではありますが、今月中に買い増し予定なので上がってほしくないです。

予想株価は4005円を目標

本当に近い将来ですが、PER12で、ミクシーや他のソーシャルゲーム関連とかんがみています。決算発表で見直しが入り、5月中に到達というシナリオを期待しています。

・将来的な成長予測ですが、Yahoo!とmixiからの流入によるスマートフォンの伸びで、2年位は約10%程度の成長。以降は海外事業の売上拡大、ゲーム以外のアプリによる集客強化によって、大幅な売上拡大が見込めると予測しています。

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DENAvsGREEの各Q毎の推移で、売上と営業利益です。(単位:億円)両社の差が結構出てきました。また、オワコンだと思われていましたが、堅実にDENAが売上と利益を積み上げているのが分かると思います。

買いの判断

PER6.9と割安

一株当たりの利益予想は334円株価が4月2日時点で2,336円。PER6.9となっています。
四季報の予測では、来季の売上は横這い見込みですが、海外展開の成長など将来性はあると思うので、6.9は魅力的だと思います。

安定した集客

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グリーが減益の中、DENAは増収増益(見込み)。コンプガチャ問題やパズドラの好調により、DENAの減収予想がありましたが、自社SNSとYahoo!からの安定したユーザーの流入があり、順調に利益の源泉であるモバゲーコインの消費がアップしています。有効会員数は4,731万人に到達。先々のビジネスの種として、電話アプリのcommが500万ダウンロードと事業領域を着々と拡大中。新たなユーザー獲得施策として十分に評価できます。

来季の売上アップ新たなユーザーの流入

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Yahoo!モバゲーのスマートフォンの強化、mixiゲームとの協業(共通プラットフォーム化)により更なる売上アップ。mixiゲームの共通プラットフォームのベースはモバゲーなので、miixゲームの展開は早々に進むと予測しています。mixiゲームの年間売上は42億円とインパクトは少ないのですが、DENAと組むことによって、伸びる可能性が十分にあると思います。mixiの今後のIRに注目です。

※「Mobage(モバゲー)」上のゲームを、容易に「mixiゲーム」にも配信することができるよう開発基盤の共通化を実施いたしますというコメントから推測。http://developer.mixi.co.jp/news/news_apps/011615.html

パズドラの影響が少ない

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※2013年3月28日時点で1100万DLです。

ソーシャルゲームの中で、昨年1年間はパズドラが急上昇しましたが、DENAの今期の売上が年間を通じて伸びたことから、モバゲー、GREEなどのカードのコンプリートが主目的となるブラウザーゲームとパズドラのようなアプリのゲームでは、ユーザー層が大きく重なっていない可能性が高いと思っています。

堅実な事業展開

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DENA 2012年度第3四半期 業績のご報告

2012年度第3四半期の報告に記載があった「継続成長が見込めるブラウザゲームに注力しつつ、アプリへの取組も進める」という姿勢を評価しています。対するグリーはゲームアプリ以外の展開が遅れ気味で、基本的にはブラウザーゲーム、アプリに注力する模様。

DENAの今期に関しては、ブラウザゲームの多種多様化とゲームアプリ以外で、スマートフォンユーザーの獲得を進めて、新規ユーザーの獲得に努めたほうが売上拡大と収益率を維持できると思っています。

DENAの成長要素

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海外展開については、順風満帆とは言えませんがGREEより大きくリード。モバゲーコインの約7.3%を占めるぐらいに成長しています。あと二季位はかかりそうですが、黒字の可能性も出てきています。

・新たなるユーザーの獲得に無料通話アプリ commのDLが500万を突破やチケット制・出会い系?音楽アプリのGroovyスタートなど、ゲームにこだわらず、スマートフォン利用者の獲得を促進しています。スタンプなどの販売による収入やモバゲーへのユーザー流入も期待できます。

ネガティブ要素

二股男(Yahoo!)の意向

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ライバル企業のGREEとの提携。GREEDENAの両社の美味しいとこを狙っている。資料の紹介の順番もGREEが先かとビックリ。本当に先々ですが、GREEの子会社化を検討しているのではないかと思ってしまいます。Yahoo!の経営がたくみですね。

国内におけるソーシャルゲームの成長鈍化

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2013 年度は同 110%の 4,256 億円と成長率は鈍化。
※矢野経済のまとめです。
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1053.pdf

まとめ

Yahoo!とGREEの動向については充分に気を付ける必要性があると思います。集客の安定性と事業展開からの将来の成長性についてDENAは見込みがあると思い、期待しています。
5月の決算発表まで買いを進めて、決算後の上昇を見て半分は利益確定したいと思っています。